男性が五千人に一人の割合でしか生まれてこなくなり、極端な男性不足になった社会でのハーレム生活を描いた作品。
現在、シリーズが二作品目まで刊行されており、いずれも同じ男子高校生が主人公。
第一作では登校途中の電車内での生殖活動、第二作は学校での生殖活動が描かれています。
ハーレム的な性行為の描写については、もちろん高いレベルで描かれているのですが、現代の充実したエロコンテンツ事情を考慮すればありふれているとも言える水準に留まっているのが正直なところです。
ではなぜ本作をわざわざ本ブログでレビューするのか、それはひとえに「設定」のちょうど良さがあるからです。
タイトルの通り、男性が極端に少ない世界のため、生殖活動に使用できる精子は貴重な資源。
よって、妊娠を希望する女性は検査を受けたうえで「妊可バンド」を行政機関から受け取り、チョークのような形で首に装着。
自分が男性からの性行為を待ち望んでいることをアピールしながら街中を歩きます。
第一作では電車に乗り合わせた「妊可バンド」付き女性三人(内、女子高生一人)を主人公は犯してあげることになります。
また、学校教育においても男性の役割は女子生徒や女性教師を孕ませること。
クラスの女子全員が妊娠すると男子生徒はクラス変更となります。
当然、授業の一環としていかに男性の射精を促すか、悦ばせるかについて、女子生徒は学習します。
つまり、妊娠に適した年齢の女性全員がシステマティックに主人公(ほか少数の男性)の天然性奴隷として育てられ、そのことを肯定的に受け止めながら日々を過ごしている。
この状況、この日常の雰囲気の描き方こそ、本作のハーレムマンガとしての神髄であるといえるでしょう。
単に抜ける画像を提供するだけでなく、様々な妄想の種を供給することで、性的空間に広がりを与えてくれる作品です。
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